〜社寺建築☆美の追求〜 大岡實の設計手法
 大岡實建築研究所
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延命地蔵尊 日本橋西河岸地蔵寺(東京都中央区)
現地にある日本橋西河岸地蔵堂の沿革についての銘板には以下のように記されている。
「日本橋西河岸地蔵堂に安置されている地蔵菩薩は、奈良時代、人皇44代元正天皇の御宇、行基菩薩が諸国御巡礼の折、自らが彫刻した御丈2尺8寸の御尊像だと伝えられ、「至心に祈願し奉れば、日ならずしてご利益を蒙る」ことから日限地蔵尊と称されます。
享保3(1718)年9月、西河岸と呼ばれていたこの地に移り、通称「西河岸のお地蔵様」と呼ばれるようになりました。当時は日本橋西河岸地蔵寺は、お正徳院といい、全国でも有数の寺として数えられ、天皇直々に拝謁奏上のできる格式高いお寺でした。
鎮座して約三百年に至るこの地蔵尊は、明治維新の廃仏毀釈や、大正12年の関東大震災など、幾多の変遷を経てきましたが、霊験あらたかな地蔵尊として、日本橋芸者衆や地元の人々から厚い信仰を集めてきました。」
この日本橋西河岸地蔵堂は「大岡實建築研究所作品目録」では「延命地蔵尊本堂」とされている。

ビルの谷間に建っている

年月が経って古色的な色合いになり、また手前の植栽も育ってそれなりの風格が出ている

上層、下層ともそれぞれ寺院にふさわしいように垂木(斗?)のイメージをデザイン化している

銅板の庇も僅かな反りがつけられている

浅草霊堂に始まるデザイン形式であり、川崎大師平間寺清浄光院に通ずるスタイルとなっている

東本願寺 浅草霊堂/昭和29年02月(1954年)

川崎大師平間寺清浄光院/平成07年(1995年)

落慶記念の芳名録

上段に大岡實建築研究所、下段に松浦弘二の名がみえる

年月 西歴 工事名 所在地 工事期間 助手 構造設計 施工 構造種別
昭和61.05 1976 延命地蔵尊 本堂 東京都中央区呉服橋 昭和51.051〜51.12

松浦弘二
(意匠設計共)

松本構造設計 大成・大林・西松  RC造

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日本橋西河岸地蔵堂案内リーフレット

ここに竣工時の写真が残っている。

前列左が松浦弘二

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